【2020 ストーブリーグ】 巨人のFA動向を大予想!あの大物セカンドの行方は?

セ・リーグのペナントレースは巨人で事実上決まり、興味は個人タイトルやFAに移ってきた今日この頃。いかがお過ごしでしょうか。個人タイトルも気になるところでございますが、今年はドラフト後にFA補強となるため例年以上に面白くなる気がしますね。

さて、今年巨人が獲得に動きそうな選手として動向が注目される3名について考察すっぞ。

■ヤクルト・山田哲人 ○

去年の契約更改で単年契約を望んだことから、今オフの動向に注目が集まった。2014年のレギュラー定着後は安定してほぼ毎年3割30本30盗塁、出塁率4割という記録を淡々と出し続けるNPB史に残る化け物。2015年には盗塁王とホームラン王を同時に獲得するという史上初の快挙も成し遂げている。獲得できるかどうかは別として、このレベルの選手が不要である、というチームはないはずで、「ジャイアンツはFAに参戦する」という球団の考えからいくと、当然手を挙げると思う。ここで、今年セカンドでレギュラーを掴みかけている吉川尚どうすんだ問題が発生するのだが、ここは問題ないと思う。早ければ来年くらいに坂本のコンバート構想がでるはずで、個人的にはファーストがいいと思っている。岡本がサードでゴールデングラブを獲れるレベルまで上達しているというのもあるが、坂本は慢性的に腰痛を抱えながらプレーしているので、その点も考慮してファースト。岡本がケガした場合や休養日にサードに入る、という流れでよいのではないか。吉川は坂本コンバートに伴い本職のショートに移行することで山田の受け入れもスムーズになる。それぞれ複数ポジションをこなせれば、ナカジを含めた5人で内野は回せる。ナカジは基本サブ、代打、守備固めで使いたい。

・岡本:◎サード、○ファースト

・坂本:◎ファースト、○サード、△ショート

・吉川:◎ショート、○セカンド

・山田:◎セカンド、○ファースト

■中日・大野雄大 △

未勝利に終わった2018年を考えれば、この2年で自身の価値最大化を成し遂げたのはスゴイの一言。「就活」としては満点。2015年には200イニングを投げたこともあるタフネスだが、今年は現段階で8完投、4完封とそれ以上。現代では珍しい「完投負け」をしているのも、むしろ評価を上げそう。完投を期待できる左腕、となれば菅野のメジャー移籍が前提となっている巨人も喉から手が出るほど欲しいはずだが、大野に関しては関西出身で地元愛が強く、阪神ファンと公言していることから阪神移籍の可能性が高いのではないか。メジャー移籍が決まった菅野から「巨人を頼む。」とか原さんから「お前さんの力が必要だ。水を得たフィッシュのごとく~」なんて言葉をかけられれば分からないが、阪神移籍の可能性が高そう。阪神に加入すると西、高橋、大野、青柳、秋山、岩貞、藤浪という日本人ローテも組めそうで、さらに先発投手陣は充実しそう。

■西武・増田達至 ◎

仮に増田がFA宣言をした場合、巨人は真っ先に手を挙げると思う。巨人は大江、高梨、中川と盤石の左3枚がいるが、右の勝ちパターンがデラロサ、大竹の2名しかおらずデラロサが最近不安定、大竹はやや高齢。田中や堀岡あたりが覚醒してくれればという淡い想いはクローゼットにそっとしまっておこう。鍵谷は勝ちパだけでなくロングやビハインドでも投げることがあり、「セットアッパーもしくは抑えができる右腕」は絶対に欲しいところ。通算防御率は2.7だが、ここ2年は1.8と安定感抜群。8年で400登板以上しているタフネスぶりも魅力で、今の原さんなら年間40~50前後の登板数に抑えられる可能性が高く、経年劣化も問題なさそう。来年33歳という年齢を考えると3年10億前後の打診になるか。

■総評

今年のストーブリーグの主役が山田であることは間違いないが、巨人として絶対に欲しいのは増田。増田が加入すれば、懐かしい「デラロサ先発案」も現実味を帯びてくるかもしれず(ビエイラ覚醒が必須)、結果的に「山口の穴を戸郷で埋める」パターンで、「菅野の穴はデラが埋める」という可能性もなきにしもあらず。いや、さすがにそれはないな。

さて、どうなることやら。楽しみですね。