【中日】野武士のオーラをまとった福谷浩司という男

福谷は終わった選手。正直、私はそう思っていた。

巨人が相思相愛の菅野を単独指名した2012年の中日ドラ1。2年目の2014年に72登板、防御率1.81という抜群の成績を残すも、その後は防御率4~5点台の苦しいシーズンが続いた。腰の状態が悪かったらしいが、巨人戦中心に観戦している自分からすると「とんでもない先発ピッチャーに変身して急にでてきた」というのが正直な感想だ。今年は顔つきも何だかほっそりし、髭が伸びたその姿を見て「野武士みたいだな」と思った。

中継ぎ時代と変わらない球威で、中継ぎ時代よりもコントロール良くドンドン投げ込んでくる。外角の制球は抜群で、絶好調の坂本も今日はお手上げ状態だった。8回に巨人が強行策で何とか2点を取り逆転。その後中日が追いついたため勝敗はつかなかったが、8回6安打7奪三振(無四球)自責2という文句ない内容だった。

こんなにいいピッチャーだったのか。

同じく2012年オリックスのドラ1だった松葉も今年蘇った印象。中日のローテに松葉と福ちゃんの名前があった時は大丈夫か??と思ったけど、二人とも素晴らしい投球をしているし去年から大野も安定の完投マシーンと化している。先発ローテは大野、松葉、福谷、ロドリゲス、柳がいて、中継ぎも祖父江、福、R.マルティネスがおり盤石の布陣。根尾、石川という将来的な打線の核となる選手も取った。

「組織はトップの器以上にはならない」と野村ノートにある(私はノムさんが大好き!)。

後は落合新監督誕生という電気ショックを待つばかりか。。。。