【巨人】菅野vs大野!たまにはペナント度外視でエースの投げ合いを楽しもう。 

2020年9月10日

ロッテ澤村、圧巻の3者3振デビュー!いや、違う違う。太田とビヤヌエバ三振かよ!って突っ込みたいけど今日は菅野と大野いっとこう。

ペナントレース関係なく久しぶりに楽しめる投げ合いだな、と思って今日の試合を観た。ペナントレースは置いといてさ、今年はCSもないし純粋にエース同士の投げ合い、エースと4番対決、強肩キャッチャーと韋駄天、とかそういう楽しみ方もしたいよね。

完投モンスター同士!というのは言い過ぎだけども、近年のローテピッチャーの中では二人ともかなり完投能力のあるピッチャー。
菅野智之/187登板/37完投/20完封
大野雄大/173登板/22完投/10完封 *今日で23完投。

大野は毎年安定している感じではないけど、瞬間風速的には今菅野と投げ合ったら面白いピッチャー。ちょうどいい時にぶつかってくれたなーという感じで、どっちが勝っても歴史に残る記録がつく。
さて、肝心の試合はというと、試合は巨人の勝利、勝負は引き分けというところだろうか。菅野の調子はあまりよくないように見えたけど、そこはいつものように悪いなりにまとめて7回5安打無失点。大野は9回6安打2失点の完投負け。チームとしての総合力で巨人が上回って何とか2点を取ったという試合だった。記録がかかっていたこともあるだろうけど、5連続完投勝利で次が完投負けの6連続完投って、かなりレアな記録だと思う。ペナントの火が消えかけている今、こっちの観戦熱を上げてくれる締まったイイ試合だった。これで菅野は開幕10連勝。記録でしか名前を聞かないスタルヒンの球団記録に並んだ。予定通りいけば来週の阪神戦は1-0で勝った8/18以来の高橋遥人との再戦となる。近い将来、井川級のエースとなることが期待される剛腕との対決もまた見ものだ。

今回は「完投」がキーワードの対決だったので、かつて「平成の怪物」と言われ去年40歳近くになってリハビリ中にゴルフをして怒られた男の西武時代の完投数を調べてみた。

松坂大輔(1999~2006)/204登板/72完投/18完封 

え?

72??

72完投!?

モンスター!!

モンスターや!!!

ほんの20年前はこんなに完投しているピッチャーがいる。いやいや、斎藤雅樹なんてもっと、、、と言ったらキリがないので、それはまた今度考察してみよう。
今の菅野は昭和や平成の大エース達に一人で挑んでいるような印象がある。コロナの影響でどうなるか分からないが、菅野の日本ラストイヤーになる可能性がある今年のペナント。気合の入れ方が尋常ではない。

開幕8連勝を中5日3安打完封で飾った時、菅野はインタビューで「中5日くらいでヒーヒー言っていたら、先発ピッチャーは務まらないので大丈夫です」と答えている。分業制が進んだ現代野球だが、1週間に1回しか投げないのに6回までかよ、100球前後かよ、といった意見は根強くある。

菅野のインタビューは巨人の若手ピッチャーだけではなく、NPB全チームのピッチャーに向けられた言葉なのではないだろうか、と私は思っている。